敬老の日×8020運動
みなさん、こんにちは。
新さっぽろライフ歯科です。
9月18日(月)は『敬老の日』です。
敬老の日は、今まで頑張って社会に貢献してきた老人を敬老し、長寿を祝う日とされています。
もうすぐ敬老の日ということで、今回は『8020(ハチマルニマル)運動』についてご紹介します。
『8020運動』とは、日本歯科医師会が推進している
「80歳になっても自分の歯を20本以上保ちましょう」
というお口周りの健康運動です。
多くのメディアでも取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。
「最低でも20本の歯が噛める状態でしっかり機能していれば、ほぼ全ての食べ物を噛み砕くことができ、食生活に満足できる」
ということで20本が基準となっています。
むし歯や歯周病など、お口の何らかのトラブルで歯がなくなってしまったり、
歯がぐらぐらしたままで噛める状態ではなくなってしまうと、体全体の健康へも影響が出てきてしまいます。
『噛む』という動作は、脳に刺激が送られ脳が活性化します。
そのため噛む機能が衰えてしまうと脳に刺激が伝達されず、将来的に認知症のリスクが上がってしまいます。
また歯が抜けたままの状態を放置していると、噛み合わせが安定せず骨格が歪み、
体全体のバランスも崩れてしまいます。
その結果転倒してしまったり、寝たきり状態になってしまう方も少なくありません。
歯が10本未満になってしまった人は、20本以上ある人を比べて
要介護リスクが15倍になってしまうという研究データもあります。
若い方はイメージがつきにくいかもしれないですが、ご自身の歯を長く残していく、ということは
全身の健康につながり将来的に長い目を見て考えた時にとても大事なことなんです。
8020運動の達成率は、1989年の開始当初は7%(平均残存指数4〜5本)でしたが、
厚生労働省が行った2022年の歯科疾患実態調査によると、51.6%と半数以上の方が達成しています。
8020を達成している方は、これからも自分の歯で美味しくお食事を楽しんでいただけるよう、
日々のケアでぜひ歯を大切に守っていただければと思います。
残念ながら20本以上ないという方でも、無くなってしまった歯の部分には、
入れ歯やブリッジ、インプラントといった噛む機能を補う治療をしっかり行うことが大切です。
そうすることで同程度の噛む機能を獲得することが可能です。
人生100年時代、ご自身の歯を守るということは、
その方のQOL(生活の質)の向上・維持をしていくことに大きく影響します。
ご家族の方や周りの方で何かお困りな点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
お口の健康から全身の健康を守っていきましょう!