ペットの病気 犬・猫も歯周病になるの?
こんにちは。
新さっぽろライフ歯科です。
2月22日は「猫の日」だったようですが、
他にも動物やペットの記念日ってあるのかな?と調べてみると、
3月23日は「世界子犬の日」なのだそうです。

ところで、
ご自宅で一緒に暮らしている方も多いワンちゃんや、猫ちゃん。
実は人間と同じように「歯周病」になってしまうことがあるんです。
ペットの歯の健康は見落とされがちですが、体の健康と同じくらいとても重要です。
今回は、犬や猫もかかることがある「歯周病」について詳しくお話しします。
「歯周病って歯磨き粉のCMで聞くけど、具体的にどんな病気だっけ?」
という方もいらっしゃると思いますので、
まずは「歯周病」について確認していきましょう。
<歯周病とは・・・>
歯の汚れ(プラーク)に含まれる細菌が原因となり、歯肉が腫れたり、出血してしまう病気です。
歯周病が進行してしまうと、細菌によって歯を支えている骨(歯槽骨)が溶かされてしまい、
支えがなくなってしまうことで歯が抜け落ちてしまいます。

そして、歯周病はお口の中だけの病気ではありません。
炎症が放置されると、細菌が出す毒素が歯肉の血管から体内に流れ込み、
体のあちこちで炎症を起こし、心臓病や肺炎、認知症の引き金になることもあります。
大切な家族であるワンちゃんや猫ちゃんが歯周病を発症してしまった時は、
いち早く気づいてあげたいですよね。では具体的にどのような症状が起こるのでしょうか?
<ワンちゃんや、猫ちゃんの場合・・・>
まず歯茎が炎症を起こします。
健康的なピンク色の歯茎から赤色に変わり、腫れてきます。
↓
出血や口臭も発生するようになり、よだれの量が増えてきます。
↓
歯がぐらぐらとし始め、痛みを伴うようになります。
そのため口を触られるのを嫌がるようになります。
↓
歯周病がひどく進行してしまうと、
鼻炎・根尖膿瘍(こんせんのうよう:歯根の最下層に膿ができ腫れる病気)、
下顎骨の骨折なども引き起こすこともあります。
重度の症状が出てしまう前に、早めに対策してあげることが必要です。
対策としては人間と同じように、毎日のブラッシングと獣医さんに定期的に診ていただくことが重要です。
お口周りを触れるのが苦手な子もいるので、歯磨き用のおやつやサプリメントなどを用いて
お口の中の環境を維持することも方法の一つです!
人間も同じように、定期的な検診を行うことで、ご自身の歯を永く健康な状態で保つことができます。
何か気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。