チーズ×歯の健康
みなさん、こんにちは。
新さっぽろライフ歯科です。
3時のおやつにも、お酒のお供にも大人気の『チーズ』。
実はチーズはむし歯から私たちの歯を守ってくれるのに、ピッタリな食べ物だということをご存じでしょうか?
最新の研究で、食後にチーズを食べるとむし歯予防とむし歯の回復を促すことがわかってきました。
WHO(世界保健機関)の報告によると、チーズは食品の中で科学的むし歯予防効果が
最も高いランク(「ほぼ確実」でキシリトールより高い)に分類されているんです。
そんなお口の健康に最適な『チーズの効果』についてご紹介します。
お口の中には、飲食物に含まれる糖から酸を作り出す細菌がたくさん存在しています。
歯に含まれるカルシウムやリンは、酸性になると少しずつ歯から溶け出していってしまいます。
これを『脱灰』と呼びます。
食事を終えた後は細菌のエサとなる糖類がなくなるので、細菌が酸を作り出すのが一旦終了し、脱灰が止まります。
口の中の唾液に含まれるカルシウムイオンと、リン酸イオンが脱灰で溶け出した部分を修復し、
むし歯にならないようにしてくれます。
これを『再石灰化』と呼びます。
むし歯は、”口の中の酸が歯を溶かす”『脱灰』と”歯を守る”『再石灰化』のバランスが崩れてしまうと生じてしまいます。
食べ物を食べると口内が酸性に変化するため、酸の量が増えて歯のエナメル質が溶けやすくなり、むし歯ができてしまうのです。
しかしチーズには、口内をアルカリ性に変化させる効果があります。
さらにチーズに含まれるリン酸カルシウムが、むし歯菌が出す酸によって溶け出した
歯のカルシウムやミネラルを補充することで、歯の再石灰化の手助けをしてくれます。
つまりチーズを食べることで口内が酸性に傾くのを防ぎ、むし歯が生まれづらくなるのです!
またチーズの主要タンパク質であるカゼインが歯のエナメル質に吸着し、
むし歯菌(ミュータンス菌)の付着を抑制するという働きもあります。
この働きはカルシウムを多く含むとされる牛乳やヨーグルトにはなく、チーズでしかこの働きはないそうです。
同じ乳製品でも働きが違うのは不思議ですね。
歯の健康・全身の健康には『噛む』という動作が非常に大事なので、チーズの中でもハードタイプのチーズがおすすめです。
・チェダーチーズ
・ゴーダチーズ
・ミモレット
・パルミジャーノ レッジャーノ
など
硬いチーズはしっかりと噛む必要があるので、唾液が出やすくなり、歯の健康に繋がります。
ぜひ、意識して普段のお食事に『チーズ』を取り入れてみてはいかがでしょうか?